本日(12月5日)謎解き脱出ゲーム「MEMORY」(メモリー)をリリースしました!
脱出ゲーム好きな人、物語・シナリオを読むのが好きな人な人に是非プレイして頂きたいです。
Android: https://tinyurl.com/y3zwrues
今回、MEMORYのリリースにあたり色々と準備を進めていたのですが、AdMobのポリシー違反の影響をかなり受けてしまったので、今後の参考のために教訓を残しておきたいと思います。
最初に結論を言っておくと、「AdMobのポリシー違反はマジで気をつけた方がいい」です。
開発中のアプリでAdMobの広告が表示されない
今まで自社で開発したアプリではほとんどAdMobのSDKを使っていたので、今回も今まで通り、AdMobを使ってバナーとインタースティシャル、リワード動画広告の実装を行いました。
実装までは順調だったのですが、Android版は広告表示されるのに、iOS版はなぜか全く広告が表示されない状態でした。
AdMobで広告が表示されないエラーは今まで何度も経験してきたので、どれかしらの方法でなおるだろうと思ってました。
Xcodeで実機から出力されるログを確認してみたところ、
"Request Error: No ad to show."が表示されたので、広告枠を作成したばかりだから1〜2日待てば表示されるようになるだろうと思っておりました。
が、2日経っても全く広告が表示されず、エラーログも変わらずでした。
なので、とりあえず実装を見直すために、まずはテスト広告を出してみることにしました。
テスト広告はバッチリ表示されます。テスト広告が出るのに本物の広告は出ないということはAdmobのアカウント関連のエラーを疑うしかありません。
広告実装が終わったのが11月24日で、週の土曜日の11月28日にリリースしようと思っていたので結構焦りました。
AdMobのポリシーセンターでポリシー違反が出ていた
Admobの管理画面を確認してみると、
「ポリシーに関する問題 ポリシーに違反しているため修正する必要がある問題が確認されました。」と表示されていました。
アプリ側の実装は問題なかったので、原因はこれしかありません。
ポリシーセンターを見てみると、
iOSアプリ3件、Androidアプリ2件が問題のあるアプリに挙げられていました。
Android版アプリに関してはしばらく放置していたせいか、Google Playストアからアプリが削除されていました。(GoogleだからGoogle Playストアから削除という技が使える)
Android版は、「違反はしているけど、Google PlayストアにはないからOK」ということで、広告が表示されているんだとわかりました。
ちなみに違反対象のiOSアプリ以外では普通の広告が表示されているのですが、新規のiOSアプリは、この違反の影響をかなり受けるっぽいですね。
AdMobのポリシー違反対応
ということで違反となっている3件のiOSアプリの修正対応を行うことにしました。
一つ目のアプリは「コンテンツと広告が重なっている」というエラーだったので広告とコンテンツの間隔を広げて再申請、リリース後に再審査を依頼したところ、一発で審査OKになり違反アプリから除外されました。
二つ目のアプリは「リワード広告の報酬説明が不十分」とのエラーだったので文言を変えて、リワード動画への遷移用のアイコンを動画アイコンにして再審査依頼したのですが、2回リジェクトを受けてしまったので広告を非表示にしました。
広告非表示にして再審査依頼をかけたら違反アプリから除外されました。
三つ目のアプリはかなり厄介な状態でした。だいぶ前に作ったUnity製アプリで、Unityプロジェクトを削除してしまっていたらしく、アプリの再申請ができない状態になっていたので、AppStoreからアプリを削除して再審査を依頼しました。
AppStoreからアプリを削除したのですが、以下のメールが返ってきました。
お客様のアプリはプログラム ポリシーに違反しているため、
アプリへの広告配信が制限または停止される可能性がございます。 アプリに変更を加えてポリシー違反を解消された場合、 あるいは違反判定が誤りと思われる場合は、AdMob ポリシー センターにアクセスして違反を確認し、 再度審査のリクエストを行ってください。
アプリ削除したのに違反してるっておかしいだろ!ちゃんと審査してんのか?
って思ったのですが、とりあえずアプリを削除したこと、アプリのアップデートができないことを伝えるため、異議申し立てをしてみることにしました。
異議申し立てをしたら、以下のメールが返ってきました。
この度は、ポリシー違反につきましてお問い合わせいただき誠にありがとうご ざいます。 また、窓口の混雑から本件長らくお待ちいただきましたこと深く感謝申し 上げます。 ポリシーセンターの再審査機能につきましては、違反がついたアプリを再度収益化されたい際にご利用いただく機能となっております。 そのため、違反が修正され、再度アプリに広告を表示されたいときのみにご利用いただける機能 となっており、アプリを収益化されない・ 広告を停止されたアプリについては再審査をご依頼いただく必要は ございません。 アップデートが難しいアプリや収益化されない予定のアプリにつきましては、 広告ユニットを全て管理画面からご削除いただき、何もせずお待ちくださいませ。 約 10 - 14 日ほどで自動的に違反がポリシーセンターより消えますので、恐れ入りますが、今しばらくお待ちいただけますと幸いでございます。 再審査をご依頼いただきますと、修正されていない状態のアプリへの再審査の依頼として認識されま すので、違反が継続される形となりますことご留意くださいませ。
どうやら、アプリを削除したら放置しておけば自動で消えるらしいです。
逆に修正してない状態で再審査を依頼すると、違反が継続されるから再審査は依頼せず放置が正解らしいです。(約1週間くらい放置したら違反が消えました。)
とりあえず一通り対処はできたのですが、リリースを予定していた11月28日には間に合わなかったので、次の週の12月5日にリリースすることにしました。
Nendを使ってみた
AdMobのポリシー違反の対応が一通り終わったのが12月1日で、リリース予定を12月5日
に変更したのですが、AdMobの違反がいつ解除されるのか全くわからない状況でかなり焦りました。(プレスリリースを5個くらいのメディアに依頼済みだったので)
とりあえず、なんとか12月5日に間に合わせるためにAdMobの代わりにNendを導入することにしました。
NendはAdMobみたいにバナーとインタースティシャル、リワード動画が使えるし、ゲーム系のアプリに強いらしいとのことだったので、どうせならということで今回はiOSアプリだけNendを使うことにしました。
Nendはアカウント登録の審査に約半日、広告枠の審査に1日半くらいかかりましたが、
どうにか12月5日のリリースに間に合わせることができました。
【追記】Nend導入してみましたが、僕のアプリの場合、AdMobを導入したAndroid版に比べ、遥かに収益性が低いっぽかったので、結局AdMobに戻すことにしました。
いざという時の保険で入れておくのはアリかもしれない。
AdMobのポリシー違反はマジで気をつけた方がいい まとめ
ちなみに、AdMobは12月4日に違反が解除されました。もう少し早く気づいていればこんな苦労はしなくて済んだかもなとも思いましたが、
今回Nendという選択肢も増えたので、AdMobがダメならNendを使えるという安心感が増えました。
そうえばちょうど最近、AdMobのアカウントが停止された話を読んで、他人事ではないなーと感じました。(今回の審査で再審査依頼しまくってたらアカウント停止の可能性があった気がする)
やっぱりAdMobというかGoogleを信用しすぎると危険だから、今後はリスクマネージメントとして別の広告SDKも色々と試していきたいと思います。
【追記】ポリシー違反関係なかった...
新規でリリースしたアプリの広告が表示されないから上記に書いたように色々と対策を行ったのですが、ポリシー違反のあったアプリを一通り直して警告も消えたので、
表示されなかったiOSアプリでAdMob広告を表示しようとしましたが、何度試しても広告出ませんでした。
どうやら、「本番リリースしてからある程度広告が表示されないと広告が出ない」ということだったようです。
AdMob広告に戻した版をリリースして2日くらい経ってからiOS広告が表示されるようになりました。
とりあえず、今後は以下の点に気をつけてみようと思います。
- テスト広告がちゃんと表示される
- 本番広告をテストデバイスで確認したい場合は、テストデバイスを登録して確認する
- ポリシーセンターの違反がないかチェックする(あったら対処する)
- ある程度広告リクエストが増えないと広告が表示されない場合もあるから、テスト広告がちゃんと表示される場合は様子を見てみる